最近は不正部品の情報はありませんが、ぶら下げや不正改造基板を製造するのに必要な電子部品の入手問題は改善しています。100台分の不正部品の生産はいつでも可能です。狙われる機種は、以前に記事に掲載したスマートパチスロやパチスロを中心と考えられます。
これらの不正部品はすでに開発は終了し、量産のみの状況でゴト師の発注を待っていると考えられます。一部のパチンコ店では不正部品を使用していたとみられますが、新紙幣対応のために店舗の利益を増やすために付けたようです。不正部品を使用していた店舗の閉店に伴って中古機として流通する可能性があり、購入した中古機の点検は必要です。不正部品を使用した場合はデータ異常が発生すると思われ、不正部品の取り付けには店舗内に協力者が必要となりますので、店舗の従業員に対する買収や脅迫が中心になります。中古遊技機から発見された不正部品が取り付けられた状況は不明だとしても、買収による不正部品取り付けの可能性もあり注意が必要です。
店舗に対する不正部品の取り付けのための買収等は反社会勢力が中心で行いますが、反社会勢力も資金難に苦しむ状況から強引な方法に出る可能性もあります。店舗や景品交換所に対する強盗が発生することも予想されます。パチンコ店に対する窃盗被害は、店舗の防犯対策の内部情報が漏れたことで発生します。今回の新紙幣対応は多くの業種でキャッシュレス化をより促進し、多額の現金を扱う業界は少なくなります。窃盗や強盗の中心は、高価なブランド品や貴金属へ移行しています。現在の高価なブランド品や貴金属を扱く店舗の警戒意識が高くなり、窃盗や強盗は難しくなっています。
今後は、キャッシュレス化が進まないパチンコ店が窃盗や強盗などの対象となるのは必然、と考えられます。これからのパチンコ店は従業員の買収や脅迫、窃盗や強盗などの被害が発生しないよう、自店舗の危機管理体制と対策の再点検を実施してください。